ノロウイルス検査は有症者だけでなく、いわゆる「無症状の健康保有者」を早期に発見し、食中毒の発生を未然に防ぐリスクマネジメント的な重要な意味を持ちます。また、従業員の健康管理や衛生管理の意識を向上するためにも有効です。検査は検便キットを利用することにより、簡単に行うことが出来ます。
ノロウイルスは以前より小型球形ウイルスあるいはSRSVの呼称で知られてきました。ノロウイルスの感染には食品を媒介するもの(食中毒)とヒトからヒトへの感染があります。
食中毒の原因食品は、養殖段階でノロウイルスに汚染された牡蠣などの二枚貝がありますが、二枚貝以外に調理食品、パンなど様々な食品もあります。後者の場合、ノロウイルスを保有していた食品従事者が食品にノロウイルスを汚染させたことが原因となっています。このことから、ノロウイルス対策として、食品取扱い従事者の糞便検査が重要になります。
ノロウイルス検査は検便検査の項目の一つであり、ノロウイルスを腸管内に保有していながら食品取扱業務に従事していないかをチェックするために重要です。